#8 着実かつ確実に真の英語を身につけろ!!
第Ⅳ章 徹底的に文型をインプット!!③
⒈ 基本5文型 ~SVC文型編~
⑴ さっそくSVC文型について学んでいこう!!
今回は前回と違い、説明から入ったほうが理解しやすいので最初に説明をしてしまおう。
大きすぎて他がどうでもよくなるくらい大きな特徴がある。
それは、
<SVC>はS=Cなのである。
S=Cなら、ひとまず<SVC>を疑ってみよう!
以上である(笑)。前回と違って短いね...。
念のため言っとくけど、長くしようとして長くしてるじゃないからね(;´・ω・)
⑵ SVC文型(第二文型)のかなめとなる問題
[例文]
① I am Ken.
S:I
V:am
C:Ken
M:なし。
⇒私はKen(という名前の存在)です。
[解説]
I=Kenが成り立っているので<SVC>とわかる。
なぜごちゃごちゃ“(という名前の存在)“という書き方をしたかというと、この英文のKenはどうやら人ではないらしい。だってよく考えてほしい。Kenが人だったと仮定し、①の文を否定文にしてみよう。
”I am not Ken”⇒「私はKenではない」
一見何の問題がないように見えるが、
<SVC>は常に「S=C」つまり否定文にしたら「S≠C」ということになる。そこで、Kenが人の場合「I ≠ Ken」すなわち「人間≠Ken」おっと、これで異変に気付いただろう。そうこれC=人の場合大変なことになるのだ。
「お前は人間じゃない!!」なんて間違っても言ってはいけない禁句ワードである。
② I am teacher.
S:I
V:am
C:teacher
M:なし。
⇒私は教師(という資格を持っている存在)です。
[解説]
この文も①とほぼ同じ解説なのであるがteacherの場合も同じく人だと暴動が起きかねないのでこの場合の”teacher”は「資格」と理解するのがいいだろう。
③ I want to be a doctor in the future.
S:I
V:want to be (want)
C:a doctor (to be a doctor)
M:in the future
⇒私は医者になりたい。
[解説]
この問題の観点は違うところにある。ここでは、”want to be”で一つの大きなBe動詞すなわち<SVC>と考えてもらいたい。そのほうが、文全体が見やすくなるからだ。
おそらくここでなんでそうしなきゃいけないのか不思議に思う方もいるかもしれないがもうしばらく待ってもらいたい。「群動詞」という別テーマで詳しく話すつもりである。
④ she looks so tired.
S:she
V:looks
C:so tired
M:なし。
⇒彼女はとても疲れてそうに見える。
[解説]
「She=so tired」なので<SVC>。
なぜ名詞=形容詞なのかと聞いてくる人がいそうだが、これは”She=a so tired person”がもともとの形であるが省略されてこのような形になったらしい。
さらにわかったことがあると思う。それは、"She=so tired"である以上lookに<SVC>が存在するという事実である。
こうやってわからない単語でも文法だけの情報から単語が何者であるか、どんな意味の単語なのかわかることも多々あるのである。だからこそ文法をバカにしてはならないのである。
★look: <SV>見る , <SVC>S=Cに見える。
★tired:疲れた(←形容詞)
続いて、④に平行した問題として一つ例文を見てほしい。
❹ ”She looks tiredness.”
★tiredness:疲れ(←名詞)
実は、この英文は④と非常に似ているが誤りである。
なぜ誤りか?
⇒「she≠tiredness」だからである。
何度も言うようだが、<SVC>は常にS=Cである。
"She"は人間であることはわかるだろう。
では、“tiredness”は人間なのであろうか?
いいや、明らかに人間でない。
意味的に説明すれば、
④は「彼女=疲れている状態である」
に対して、
❹は「彼女=疲れ」
❹は意味的にもおかしいであろう。
このような文は正誤問題などで案外出題されるが、ここで文法を知らない人は間違いなく「彼女は疲れている」とかわけの分からないことを言い出し「正しい」に〇をつけるに違いないだろう。
ただし君たちは文法情報だけで間違いに気づく!!これが文法を勉強している君たちと、文法を知らない周りの子との大きな差になってくるに違いない。
⒉ 本日のまとめ
・<SVC>は常にS=Cであること。
⒊ 筆者からひとこと
今回は<SVC>すなわち第二文型を学んだわけですが、この文型の特徴はかなり単純であったと思います。だからこそあえて問題を少し複雑にしてみました。ただ、英文自体は中学生で初めにやるような簡易的な文なのです。そんな簡単な文からでも様々なことを学ぶことができる。逆に言えば自身が中学生の時は無知のままただ単に暗記していたことに気づいたはずです。そんな意図もあったりしたのです。また、たった4問の問題をこれだけ細かく、濃い内容の時間をかけることによって確実に真の英語力が身についていくのです。
※今までの英語記事のまとめたページがございますので参考にどうぞ!!