#12 ついに、君らは真の英語を手に入れる!!
第Ⅳ章 徹底的に文型をインプット!!⑥
⒈ 基本5文型 ~SVOC編~
⑴ さっそくSVOC文型について学んでいこう!!
<SVOC>にはVに2つの特徴(←①②)がある。
①見ることや考えること(←知覚・思考動詞)に関係する動詞
例:think , see , find
②その他の動詞
例:make , get , have , keep , call
例の動詞は完璧に覚えておこう!!
さて、おそらく君たちは「今度こそ動詞をすべて暗記しなければいけないのではないだろうか?」という疑惑をいだいているかもしれないが安心してほしい。
次のステップで君たちは暗記をしなくとも「この動詞は<SVOC>を持つ動詞だ!!」とわかるであろう。
では、さっそく次のステップへ行こうではないか!!
⑵ 次なるステップへ!!
⑴では動詞の特徴を話したが、このステップでは文型の特徴を話していこうと思う。
<SVOC>の特徴
それは、
OとCの間に主語述語の関係がなりたつのだ。
簡単に言えば、
「O=C」もしくは「O→C」という関係ができるのである。
とまぁ、「急にこんなこと記号で表されても意味わかんねーよ(# ゚Д゚)」という人もいるだろうからさっそく例文で説明していきたいと思う。
⑶ SVOC文型(第4文型)のかなめとなる問題。
[例文]
① I saw him hiding his money in a closet.
S:I
V:saw
O:him
C:hiding his money
M:in a closet
⇒私は彼がクローゼットの中に自身にお金を隠しているのを目撃した。
[解説]
★hide:を隠す。(Vp.p:hid , Ving:hiding)
この英文は見ての通り、知覚動詞である。
この“hiding”は動名詞(←動詞を変形し名詞化したもの)と呼ばれるもので動詞の機能を保ちつつ名詞として使える優れモノである。だから、“hiding”のすぐ後ろ“his money”という名詞があるのである。つまり、この英文の一部分を抽出すると、このように書き換えることができるのである。
I saw [him hiding his money in a closet].
上記の[him~closet]を抽出すると、
him hiding his money in a closet.
さらに、よく観察すると
He hide his money in a closet.
⇒彼はクローゼットの中に自身のお金を隠す。
このような文が<SVOC>には隠れているのである。
このことを意識しながら元の英文に戻しバカ丁寧に訳すと、
I saw [him hiding his money] in a closet.
⇒私はクローゼットの中に[彼が自身のお金を隠している]所を目撃した。
よって君らが頭の中に入れるポイントは、
⇒<SVOC>の中のO→Cには、もう一つの文が隠れている。
※動名詞(←名詞)の兄弟に分詞(←形容詞)、分詞構文(←副詞)がいるが、詳しくは今後説明していきたい。
② Mary made her daughter study mathematics.
S:Mother
V:made
O:her daughter
C:study mathematics
⇒メアリーは娘に数学の勉強を(強制的に)させた。
[解説]
この英文でのポイントは⑴とは違いstudyに“Ving”がついていないということ。
すなわち、
C(補語)に使われているものが動名詞ではなく動詞ということである。
これは作者のミスではなく。(←この英文を見て作者のミスだと思った人は今まで私が教えてきた内容がしっかりインプットされているのである意味正解であり自信をもってもらって構わない。)しっかり文法的に合っている文である。
最後にまとめるつもりだが、
動詞によってCに取れるものが変わってくるのでそこはしっかり暗記してほしい。(←センターでは頻出である。)
ただし、動名詞の働きと動詞の働きは非常に似ているので訳し方は⑴とほぼ同じである。
③ The news made me sad.
S:The news
V:made
O:me
C:sad
⇒そのニュースが私を悲しくさせた。
[解説]
さて、「君たちはこの英文をどのように訳したであろうか?」
単語の意味だけを並べて組み合わせているような、なんちゃって英語を使っている人は上記のような訳にはならないのである。
さっそくなぜこのような訳になるのか解説していくと、
“me”(O)と“sad”(C)の間に主語述語の関係があるというのが<SVOC>を理解するうえで非常に大切なポイントであった。
したがって、以下のような文が隠れていることがわかると思う。
I am sad.
⇒私は悲しい。
この文が<SVOC>の中に隠れているというのを意識した上で全体を再度観察すると、
The news made [me sad].
⇒そのニュースが[悲しい状態の私を]作った。
=そのニュースのせいで私が悲しくなった。
=そのニュースが私を悲しくさせた。
と訳せるのである。
この文で君らが学ぶことはもう一つある。
それは、<SVOC>を日本語で訳すときに少し頭をひねらないといけないということである。
「どのようにひねればよいのか?」(←正直ひねる必要はほぼないのだが…。)
⇒<SVOC>は文型の性質としてS(=原因)と[OC](=結果)という関係になっていることが多くある。
というのを意識すればひねるまでもいかないと思う。
⒉ <SVOC>の暗記必須動詞の特徴
以下の動詞はCに来るものが決まっているのである。
・make → Vの原型、VP.P、名詞、形容詞
・have → Vの原型、VP.P、Ving、形容詞
・get → to V、VP.P、Ving、形容詞
・let → Vの原型 だけ。
・call → 名詞、形容詞
・keep → VP.P、Ving、形容詞
・see → Vの原型、VP.P、Ving
・hear → Vの原型、VP.P、Ving
他にも多くあるが上の8単語は特に頻出である。
でもね。
「いきなりこんなに覚えるとかムリ!!!」とかいう人は、
make , have , get , letくらいは絶対暗記しろ!!!
⒊ 今回のまとめ
・<SVOC>の動詞の特徴は知覚動詞とその他の二種類である。
・<SVOC>の特徴はOとCの間に「O→C」もしくは、「O=C」である。
・<SVOC>の中には全体の文の中に隠れたもう一つの文がある。
・主語と隠れた文の関係がよくわからなかったらとりあえず「原因→結果」。
・「原因→結果」の意味がわからない人はひとまず第Ⅱ章へ。
・<SVOC>のVによってCに何が来るか決まっている。
⒋ 筆者のひとこと
今日も筆者のくだらない話が始まりましたー♪
皆さんそろそろお気づきでしょうか?実は最初のころのこの筆者のひとことコーナーは章のまとめや英語のモチベーションが少しでも上がるようにいろんなことを考えながら書いていたのですが、ここ最近は筆者の雑談コーナー化してきています。本音を言うと最近は雑談コーナーを書くために英語の記事を書いているという本サイトの目的とはかけ離れているんですね (笑)(←もちろん落ち度は無いようサイトを手掛けているのでご安心を…。)
さて前置きはここまでにしてさっそく雑談コーナーに入りたいと思います。(←なんの前置きなのかというツッコミはなしでお願いします。)
私は文法をものすごく重視している人なんだけども教える人によってはコミュニケーションから英語を教えようとする人がいるんだよね。実はコミュニケーションから教えたほうが達成感あるし、ものすごく実用的だし文法をチミチミ勉強するよりよっぽど楽しいと思う。
ここまで読んできて、
「えっ?ここまで学んできてまさかの筆者もコミュニケーション英語を推奨しだしたぁぁぁぁぁ(´;ω;`)」
とか思っている人にひとこと言いたいことがある。
「このサイトを読んでるのが日本人なら絶対に文法から入りなさい!!」
実はこの言い方は差別的に聞こえるかもしれない。
だが、申し訳ない。
日本はコミュニケーションを学べる環境にないと言わざる負えないと思う。
だって英語圏じゃないんだもん(笑)
実は他の言語を母国語としていればコミュニケーションから入っても問題ないと思うんだけどもなんせ私たちは日本語だからね。
さすがに、英語と日本語が似ているなんて言う人いないと思うんだよ。
(もしいたらどこが似ているのか聞いてみたい。←皮肉ではなく興味です。)
そう考えるとやっぱり文法という切り口から入るのが英語をマスターするのに最も最短な道だと思う。
まぁ、少なくとも
受験英語を学びたいならまずは文法を学ぶこと。
それ以外の方法なんて無いです。
※今までの英語記事のまとめたページがございますので参考にどうぞ!!